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気まぐれブログ 上杉昇さんの曲も想いも沢山の方に伝えたい

The Mortal

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一つ、衝突その間際まで

決して目蓋を閉じるべからず

一つ、身体が宙に浮くとき

愛する者の顔が浮かび終わる

 

神風吹かずも その身を投げ

愛する者の盾にならんと

空に砕けた 無数の命は

今 我等に 何を思うだろう

 

夢ひとつ語らず

語る術もなく

空に生き 空に死す

運命(さだめ)と のたもう

 

永遠の闇へと

消えた命は

今日日誰かの胸に息づく

 

一つ、衝突その間際まで

決して目蓋を閉じるべからず

一つ、身体が宙に浮くとき

愛する者の顔が浮かび終わる

 

野蛮極まる 人間の道から

ずれた愚行と 揶揄するもいい

されど彼等に 残されしものは

使い古しの脆刃の刄だけ

 

夢ひとつ語らず

その意味さえなく

舞い上がり 堕ちゆく

運命(さだめ)と のたもう

 

無限の彼方

消えた命は

ただ たおやかな 花を咲かせる

 

作詞・作曲:上杉昇

 

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【石川真理子さん】

美濃部少佐がね
「絶対にお前たちは特攻するな。帰ってこい。
とにかく最後まで戦い抜くためには、帰ってこないとだめだ」
って言って、特攻を拒否しましたので
坪井さんはそれで生き残ったわけなんですよね。


で、戦争終わって、もぬけの殻みたいになって帰ったらしいんですよね。

このまま飛行機で突っ込んで死のうかなって思ったぐらいらしいんです。
でも、やっぱりその方も一人息子さんで、お母さんが待ってるからと思って
帰ったらしいんですよね。


お母さんはもうね、凄いビックリして『あぁーー』って言って泣いたそうなんですよ。

それは戦後の戦争が終わった時の話なんですけど

もう自分は生きていけないかもしれないなって思った時に
一回だけ部隊から外れてお母さんところに行った事があるんですって。


それが、もう真夜中の二時とか、それぐらいだったらしいんですね。

お母さんところに【ドンドン】ってやったら
お母様お一人でお暮しですから、だからもう用心して直ぐ出てきてくれなくて
「誰?」って言ったら
「僕だよ! はるたかだよ!」って言ったら
もう、バーー!っと出てきて
ガッタガタ震えてたらしいです。

 

たかちゃん。って呼んでたらしいんですね。

「たかちゃんね。 たかちゃんね。」

って言いながらなんかもう、ガタガタ(震え)なってたらしいんですよね。

 

自分の息子がまさかそこにね、居るとは思えなかったっていう驚きと、
まだ生きていたという喜びと、
もう会えないかもしれないっていうのに、息子を見る事ができたっていうね、
多分綯交ぜになってたんでしょうね。

 

お母さんをね、近所の方々が取り囲むようにして居て
坪井さんが、「じゃあ行ってくるからね」って

「お母さん、泣いたらいかんよ」
って言ったんですって。

今思ったら、凄く辛い事言っちゃったなと思ったらしいんですけど。

泣いたらいかんよって言って去っていって
振り返りもしないで部隊に戻ったらしいんですよ。

 

坪井さんが戦争が終わって帰って来た時に、近所の方々が
「坪井さん、あの時、お母さんがね、
あなた、どんなに泣いたか知ってる?」
って言ったらしいんですよ。

 

近所の方々がね、
「あなたの姿が見えなくなった瞬間、お母さんは、ここに
倒れて転がって泣いたんだよ」って。。

 

坪井さんが、その時初めて
ああ、親不孝してるなって思ったんだって
自分は、もう、敵をやっつけるっていう思いしかなくて
もう死ぬことは怖くなかった。


こうやって戦ってることに対して疑いも持ってなかったし
お母さんも喜んでくれてるとしか思ってなかったんですって。坪井さん。

だけど、戦争が終わって近所の方からそういう風に教えてもらった時に初めて
お母さんをどんなに悲しませていたのかっていう風にその時分かったって。

 


見えてない部分っていうのは必ずあって
それはやっぱり、あるんですよね。

人間ってそんなに強くないですから、弱いところはあるし、
もちろん、自分の血を分けた子供を、自分より先に死ぬって一番辛い事ですよね。
親として。

 

戦争だったから仕方がないとはいえども、やっぱり沢山のお母さん達っていうのは
凄い辛かったし、苦しい思いして送り出したんですよね。

でも、それが多分、息子としてよく分かっていたはずなんですね。
だから最後は、

「お母さん」
と言って、みんな。。